2011年下半期20選。(完成版)

さて、参加も今回で7回目。ますます歴史を噛み締める、そんな2011年下半期20選、になる筈でしたが、選んでみると随分と保守的な20選になってしまったなぁと言うのが個人的な印象です。
技術的台頭が頭打ちに来ている感があるとは言えまだまだ意気盛んなMMDや、色々と異論反論ありながらも総括的には成功を収めたと言って良いアニメーションアイドルマスターアニマス)。そしてPS3への展開に伴う、新アイドル登場やグラビア・フォー・ユー(G4U)など、アイマスMADを取り巻く環境は大きく広がりました。
ダンスPV系に置いては上半期デビューPの間でのカッティング偏重の傾向から、新たにまちぼんP、tataguPと言う音嵌め型の新人プロデューサーが誕生しました。また一部ではVJ系と言いますか、デザイン的に先鋭化した動画への方向性や、またより2007年的なMADの原点に近い動画もアニマス素材の増加と共に増えてきているのではないかなと思います。
今期は全体的な流れを中々読みづらい半期でした。新しい潮流とより回帰的な潮流の両方向が存在し、それがはっきりと分かれる訳でもなく今のところは混沌と言う状態が続いているように感じます。そんな中で開催されたKAKU-tail6とVerRockFestival2011と言う、旧世代的な、参加者を選んだ大イベントは、既存の界隈には諸手を上げて迎えられ絶賛を受けましたが、果たして未だ増えている新規参入のプロデューサー達の目にどう映ったのか、その答えさえも未だ見えてはいません。
2012年上半期にはより広く新しいアイマスMADの世界が広がっていくように、今から祈念して止みません。

閑話休題
今回も基本PV系からのみの20選となりました。また苦肉の策で次点を17作品ほど選んでいます。記事には書きませんがマイリスト版では登録してありますのでそちらも合わせてご覧いただけると幸いです。それではどうぞ。

本記事は卓球P主催の2011年下半期ニコマス20選への参加記事となります。

基本レギュレーションはこちら
さらに個人的な選考基準として下記となります。
・ダンスPV系のアイマスMAD作品を中心とした選考とする。(その系統しか見ていない為)
・NovelM@ster、iM@S架空戦記シリーズ、は除外。(全くフォローしていないので選考不可の為)
・企画合作は除外。


それでは本記事は格納します。(順列は公開日の古い作品順。敬称略。引用文は当時書いた記事(一部スクショなどをカットして編集)です。)

1.しみつP アイドラ風PV 「ワタシの居場所」


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20110704/1309797823
これまでのアイドラ風ドラマ三部作の完成形。今までで一番静かな動画だけれど、余計な事を語らずとも映像が語ってくれる、細やかで瑞々しい演出が素晴らしい。もはや前言の通り、百万言を尽くすよりも見て感じて欲しい動画。振り向けば確かにそこに仲間が居る。

これまでしみつPのアイドラ風PVを見てきた自分としては、何か総決算のような気がして選ばずには居られませんでした。アイドルマスター2に移り変わっていく中で、最後に咲いた小さく白い花のような、そんな動画ではなかったかと思います。

2.七夕P 明日の彼女たちの天気は


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20110707/1310050865



発想と映像を繋ぐ事の出来る力。アイドルズと七夕Pの4回目の暑い夏はこうして始まった。コミュシーンとお天気と気温を繋げる。ステージの熱さと、蒼空の晴天と、真夏の暑さを繋げる。こんな素敵な発想を、丁寧に映像にして、魅せてくれる。大事なのはそんな天気や気温のように、彼女たちがいつも僕達に寄り添ってくれている事。そして彼女たちを天気や気温のように、肌で感じられる、感じさせてくれるのだと言う事。明日の天気や気温を思うように彼女たちを思えると言う事。そんな事なのだ。

アイマス2のアイドルズ達の様々な表情をワンアイデアで素敵に魅せてくれるファンタスティックな動画でした。繊細に、そして鮮烈に、アイドルズを感じさせてくれる点に於いて、この動画を超えるものは無いかも知れません。

3.ムムムP [MMD]ホメ春香さんの「ゲッダン☆」


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20110718/1310962578
なにこの哀愁のガチほめ春香さんPV・・・この無駄な丁寧さに思わず最後まで見て感動さえ覚えてしまいましたよ。後半少し息切れ気味でしたが、この動画をここまでガチにつくりあげたムムムPはやはり何かオカシイです。本当にありがとうございました。

今期のMMD枠、と言うかトリックスター枠、と言うか。ムムムPの動画はこう何か滲み出る残念な笑いを堪え切れないのが凄いですね。サウスポーのあの残念さも凄まじいのですが、よりガチとネタとの落差が素晴らしいこちらを選びました。

4..TMP 【やよかに2011】 『こんいろ∞トキメキ!!(take3)』 【アイドルマスター


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20110724/1311505977
素晴らしきスーパースク水ファンタジー動画。あとスク水。★★



はい、開始10秒で俺死んだー。この3人のショットの絶妙さにこの動画にかける.TMPの想いが込められていると言っても過言ではない。美希のカットでは豊満なボディを重力に任せて解放しつつ、ふともものあたりのスク水ならではの布の余りを強調している。やよいの素直な肢体を伸び伸びと露わにするポージングに比較して、真美の少し育ってしまった身体に恥じらいを持たせつつ、この脚の角度でビキニ系ではありえない空間を構成してしまう。うーむ、素晴らしい。(落ち着け)

素足なんだよ。この三者三様のふとももから肢へのライン。美希のすらりと長い、しかしふとももいささかむっちりラインに対するやよいのこの健康的な大根型の肢のライン。そして両者を繋ぐ真美の成長を予感させるバランスライン。うーむ、素晴らしい。(落ち着け)
えー私、35秒時点でこの動画の魅力について語り終えてしまいました。わーい。

・・・いやいや解っておりますよ。お尻でしょ、お尻。でも今回はあまりそこで良いカットは無かったかなぁ・・・。っていや違いますか。


なにしろダンスシンクロが完璧なのも凄いですが、カメラが半端無かったですね。ロング、ミドル、アップ。3人それぞれの表情をクリティカルに捉えたカメラは一片の無駄もなく、特に間奏のダンスとカメラは神がかってました。なんか見てて幸せになるんですよね、本当に。あとはやよいはきっちり主役をこなしていたんですが、美希の立居地がとても良かった。ロリトリオでやると可愛いだけで終わっちゃう可能性があるんですが、そこに美希の肢体を持ってくる事で全体が引き締まったと思いますね。アイマス2美希のスク水の魅力にどっぷりと浸らせていただきました。改めて、うーむ、素晴らしい。

「貴方だけに届けたい、恋のドキドキ♪」

かなり気合の入った記事で素敵な感想をつらつらと書いてしまったこの動画。スク水三銃士の中でも現役バリバリとか、im@sエロゲソングコラボPVの王道を守るとか、まあそんな事よりスク水だろ。

5.きみP 【まみかに】 アイドルマスター 「 TOP OF THE WORLD 」


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20110730/1312039635
曲を掴むダンス。空気を掴むシンクロ。序盤のスローダンスから0:47-の本番入りでもう惚れた。1:16-の飛び立っていきそうなダンスと言い、間奏から曲入りのこのギャップの素敵さと言い、2:08-のシンバルのリズムの上を跳ねるような高揚と言い、2:57-でここで引いてからラストまでの静かな盛り上がりと言い。ここまでダンスで魅せてくれる、芯はあるのに静かな陶酔感はそうはない。今のご時世にこれ見よがしなまでのカメラもアップカットも色調も入れる事無く、これほどシンプルで、自由自在で、しかも魅せるダンスPVを作るってのがどれほどの事かってことだ。こう言う動画があるって事が、嬉しいねぇ。実に。

きみPのダンスシンクロについてはもう完全にファンとしか言いようが無いので、贔屓も入っているかも知れませんが、やはりシンプルに見えて本当に美しいダンスシンクロです。けいおんのメジャー曲にセンター貴音の迫力もあって「 Don't say "lazy″ 」の方が人気がありますが、緩急やロングカメラの巧さなどもあってこちらを選ばせていただきました。

6.農民プーP アイドルマスター2 MIND CIRCUS


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20110805/1312559350





お家芸の黄金のアップカメラwithちひゃー。極上のアップカットの嵐は素晴らしい限り。その表情も勿論なのですが、何故かちひゃーなのに目が胸元に・・・そんなまさか無い物に惹かれるなんて・・・と思いましたが、実は無い胸ではなく鎖骨に魅かれている事に気づきました。鎖骨∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい。
・・・こほん。それはともかくとして選曲も素晴らしいですね。少年期の結晶のように硬くて脆く、そして鋭い感性、そして一途さを歌い上げる曲がとても千早の存在にリンクしていて思わず感情移入してしまいますね。アイマス2はまさに農民プーPの世紀です。★★


悲しい世界を浄めるように 街角で歌って(微笑って)
君の誇りを汚すものから 君を守るから

やーよ、と心底迷いましたが、より農民プーPらしい動画と言う事でこちらを選びました。相変わらずアイドルの美しさ、可愛らしさをそのままに瑞々しく魅せてくれる手腕には感服するしかありません。上半期、下半期を通して2011年は大活躍でした。

7.ドドリアP 【アイドルマスター】DIAMOND


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20110806/1312647618

さて、何処から語ろうか。個人的な話をしよう。あずささん派である自分にとって竜宮小町と言うのは色々複雑な存在だ。それはあずささん派としてのアイマスに置ける最後の砦であるが、同時に実際に最後の砦なのだからこれで納得するしかないのだと言う圧力装置でもある。様々な設定補完を受けても、アイマス2のゲーム内での扱いを含めて、この竜宮小町と言う存在の何処かに違和感を抱いているのは否定出来ない。勿論スモーキースリルのPVがどんなに可愛らしく且つ妖艶で素晴らしいものだったか、それを認めるとしても、だ。
そしてそれは実際にはメンバー構成にも及ぶ。誰がどう理屈をつけようと、この3人のメンバー構成の必然性を語るのはアイマス内の世界だけでは難しかろう。そこはアニマスでの公式の補完を待つしかないとして、そんな中で、この3人であれば成る程リーダーは伊織しかないだろうなと言う事を、頭で、理屈では捉えていたし納得もしていた。しかしそれでもやはり理屈でない部分と言うのは存在したのだ。
で、そうした中でのこの動画だ。この動画の0:51-『Shine 光り輝け光 この心が狙うのはNO.1』と歌いながらセンターで踊る伊織と竜宮小町を見て、自分は多分、初めて伊織が竜宮小町のリーダーである事の理屈と理屈でない部分とを融合させ整合性を取る事が出来たような気がした。
動画としてはBサビの様々な衣装で踊る竜宮小町の姿はそれは素敵だったのだけれど、多分自分にとってこの動画はそう言う事ではなく、こう言うモノなのだった。まあつまりそれが嬉しかったなぁと言う、感想としてはそんな話なのだ。

今期はけるまP、ドドリアP、そして単品はありませんが「MASTER ARTIST 2 メドレー」合作のかよーPと錚々たるメンバーがこの名曲で伊織動画を作っている訳で、それぞれがとても素晴らしい伊織動画だった事は疑いようがありません。しかし、その中でも「この心が狙うのはNO.1」と威風堂々と空を指差す伊織の姿がとても印象に残ったこの動画を20選に選びました。竜宮小町の動画と言う捉え方をしている方も多いと思いますが自分はこれは全く伊織の動画だと思います。

8.獣道を逆走P NoNoWire11_The Shouty Track


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20110807/1312718781



シュールアイマシズム。しっかりとした筆致で描かれるシュールだけれどもアイドルマスターの世界を踏み抜いていないこの楽しさ。コメントに「アングラに逃げてないのが素晴らしい」と言うものがありましたが良い事言うなあと思いました。負けました。

今期の20選はかなりの混戦が想像されますが、その中でもまちぼんPのP・N・Eと並んで票が集中するのではないかと言うのがこの動画。序盤の亜美パートが好き、と言う人も結構居ますね。パロディではありますが、それに留まらない細部までの作り込みの素晴らしさ。ギミックの楽しさは賞賛を勝ち得るに充分だと思います。まあ、後はくんかくんか千早が一番衝撃的でした。

9.しょじょんP Best Shot


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20110811/1313077951
ああ、しょじょんPもまた一周してきた。と言う感じですね。前半のモーショングラフィックス風の演出で解り易く目を奪っておいて、後半には昨今のダンスPVの総決算とも言うべきカットと力強いダンス選択の織り成す千早の洪水。それをがっちりと一つの動画にパッケージングして来た。まさに堂々たる「どやっ」と言う動画だと思います。会心なんじゃないかなぁ。
シンバルスのこの曲には勿論パステルカラーが良く似合う。


王道の背景素材のカラーリングにこの千早の表情の重ね方。あざとい。実にあざとい。そしてしょじょんPの初期から中期の動画を見るような画面分割演出も冴え渡ります。画面分割演出と言えばかつてはversusPも得意としたオサレ系動画の必殺技ですね。


様々な千早の表情を、一瞬たりとてただの笑顔だけにせずに切り出しながら、一瞬笑顔で埋め尽くす、その心憎い演出。
ダンスパートではここぞと言う場面でのカットインと、そして強烈なスローモーションで千早を叩き込んできます。


1:04-のスローからクロスフェードなんかはもう胸元引っ掴んでどやぁぁぁぁぁ!!と叫ばれているようなものでw
そしてダンスパートで一番印象的だった1:29-。アップのターンから直ぐにクロスフェードでスーパーアップでもう1回転させると言う。

もうね、どきーんと来ました。ここのパートだけが、がつんと胸に突き刺さるんですよ。こえーなー。
全編を通じてしょじょんP、と言うかお釈迦さまの手の上で踊らされたような感さえある、してやられた動画。そしてこれまでのしょじょんPの遍歴の総決算であり、新たなるスタート地点となる動画。そして単純に素晴らしい千早のPVでした。

この動画もかなり気合を入れて記事で感想を書きましたね。VRFの伝説の30分も記憶に新しいしょじょんPですが、この動画があってこそのあの30分だったのではないかなと思っています。あの30分を選ぶ方が多いのは当然の事ですが、やはり原点と言う意味と、通常の単品と言う意味でこちらを選びたいと思いました。

10.グリフォンP 【MAD】アイドルマスター (^ω^三^ω^)


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20110827/1314418832
オールスターの躍動感。ダンス構成とアップ、ミドル、ロングのカメラ割りが絶妙。パート毎に結構長めにダンスを回してカメラで演出するので、全体のストーリーラインを実に滑らかに流している印象。あずりつデュオ→いおゆきまこトリオ→各ソロアップ→クインテットの一連の流れには思わず膝を叩きました。グリフォンPはやはりここぞと言う時のロングカメラのダンスが実に上手いと思います。これは武器ですね。

この動画についてはVRFのグリフォンPのレビューでも書かせていただきましたが、とにかくクインテットのロングカメラの躍動感に代表されるダンスPVの醍醐味をたっぷりと感じさせてくれる動画でした。いやー、やっぱりダンスPVって素晴らしいものですね。

11.浅葱P 【アイドルマスター】おなじ話【春香】


そこに居る春香さんと僕といつも同じ話。こう言う素朴で、強くて、でも儚げな、それでもそこに本当に居てくれそうな。そんなのは春香さんだけなのかもしれません。

まず、ぶっちゃけた事を話すと、曲がとても良いと言う事です。70年代のフォークソングのような切なさに胸が熱くなる曲なのですが、どうしてもこう言う曲と春香さんは合ってしまうと言うか無印のアレのせいもありますが、こう言う悲恋と言うか、別れと言うか、その中での春香さんの笑顔の強さが際立ってしまうのは、春香さんの笑顔があまりにも強すぎるからこその影であり二面性であるのかも知れません。そしてそれを強く意識させてしまうような実存性と言うか。本当にそこに居てくれそうな、普通さと言うのもやはり春香さんなのであって。見につまされてしまいます。この動画も20選では結構見かけます。染みる動画です。

12.木っ端っP アイドルマスター2 我那覇響 春夏秋冬


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20111010/1318264812





心に残る響を。まず自分に。そして貴方に。プロデュースして来ました、と言うからそうなんだろうけれど、もうこれは恋だよねw。幸せそうにしやがってコノヤロウと言うしかないよ、この動画は。実写合成系を極めながら伝えよう、伝えようとする木っ端っPの動画。伝わりすぎてもうなんか見てるこちらが恥ずかしいよねwはい。伝わりました。心に残りました。貴方の響が。

今回も素晴らしい動画を送り届けてくれた木っ端っPです。随分と技術的にも進歩して、この動画の前作である「COLOR」では手描きアニメーションまで駆使しするなど、1本1本の動画への入魂ぶりは本当に凄いなぁと思います。貴方と居たいと言う想いは両方向で、響の想いと、それを見つめる人の想いが曲にのせて切々と感じられる、力強いメッセージを込めた動画は本当に木っ端っPらしく。良い動画だと思いました。

13.まちぼんP アイドルマスター P・N・E


成る程Positifと迷う人が多いのも解る訳ですが、よりハードで野性的なのがお好みの方はこちらでしょうね。変速含めて実に刺激的。

勝手に音嵌め系とか言ってますが、何せこの動画の0:36-0:42の8秒は記憶に刻み付けられる衝撃的な映像でしたが何気に後半の画面分割の演出も凄まじかった。Positifが未だしょじょん、FRISK的な何かを想像させるのに比してこちらはまさにまちぼんPオリジナルを強くイメージさせました。tataguPと合わせて今期を象徴する動画だったと言えるでしょう。多分、PV系ではこの動画が一番得票が多いのではないかと思います。

14.武蔵浦和P 【アイマス2】If I Only Knew


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20111120/1321804715
見事な美希のDIVAっぷりに拍手喝采トム・ジョーンズのグルーヴをがっちり掴んだゆったりしたダンスステップがたまりませんね。序盤の衣装チェンジ演出や中盤の衣装選択シーンの入れ込みなどもユニークで飽きさせません。踊り揺れる美希ぷるーんも見事でついつい目を奪われます。これは最上級の美希動画。GJでした!

グルーヴィな曲に合わせたゆったりしているのにテンポの良いダンスシンクロ。ミドルからロングカメラのダンス主体の構成に加えて自然な衣装チェンジや適度なアップカットや中盤のギミックなど、全てが適度でバランスの取れた、本当に個人的に好みのパッケージングでした。つまりこう言うダンスPVが好きなんですよね。と言うツボを付かれた動画です。ダンスPVとして考えるとこの20選の中で、一番好みのところを衝いて来てくれていると言う事で選出となりました。名シーンは0:33-0:43くらいまでのダンスパート。ついに武蔵浦和Pの動画を20選に入れられて感無量であります。

15.ちゃたまるP アイドルマスター×茶太 恋をしよーよ


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20111121/1321892336
アイマス2のパステルカラーPVはここから始まると言っても過言ではない、抜いてパステルカラーwithモーショングラフィックス&ストーリーPV。つまりお洒落であったかくてキュートなPVの総決算であってさらに歌詞ストーリーPVにもなっている。これが素敵でない筈が無い。しょじょんPとつかさPが同時に来たようなもので、盆と正月みたいに、まあ本当に良いものです。それにしてもこれを書いている時点でマイリス率30%超え。なんだこりゃ。


歌詞入りからこれ。くるん、と回る春香さんと一緒に世界も回る。世界の中心、春香さんなのです。どーん。





どこを抜いても絵になりますね。恋に恋する女学生。実に春香さんらしい素の役回りじゃありませんか。可愛くもあるのですが、何より微笑ましい。胸がほっこりする。良い娘だなぁ。

くるくると、ダンスと一緒にハートが回る。1:15では、右回りしていたハートが春香さんのダンスに合わせて左回りを始めます。ほんの少しのダンスパートをエフェクトと一緒に実に効果的に魅せる。こう言う細かいところも素晴らしい。

春香さんの笑顔ですよ、笑顔!それだけでeverything,OK. That's right。

この動画が今期ベストですね。なんつっても可愛いは正義。今期はつかさPが来なかった代わりにこの動画が来てくれて本当に良かったって感じです。個別記事でスクショを抜きまくっちゃいましたが、ダンスパート含めて一番印象的なのは1:16-17の「瞳はキラキラ」のダンスですね。めっちゃキュートでした。最高。

16.散髪屋さん アイドルマスター2 情熱のうた/カラーボトル


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20111214/1323874546
散髪屋さんらしい語り口の動画ではある。でもだからこそやってくれた事に感謝したい。アイマス2にもついにこう言う動画がやってくる時期が来たのだ!思えばアイマス2にはこう言う泥臭さや業が足りなかった。スムーズで綺麗で、でも何か物足りなかったものが、今此処に。全て此処にある。2011年上半期は立ち上げ、そしてフェスの熱狂があったけれど、2011年下半期になって中間決算。竜宮小町もジュピターも皆ひっくるめて、この動画で多分救われた。アイマス2と言うゲーム以上に、これはアイドルマスターであり、アイドルマスター2だ。明らかに歴史を刻む傑作。

2011年最後の辞。」でも書きましたがFRISKPの「crazy」で明けた2011年はこの動画で締まったなぁと。アイドルマスター2で導入されたFESと言う概念は、この動画で結実されました。アニマス素材が入っていたことも含めてまず2011年の決算とするにはとても良い動画。この動画の数日後にVERROCKと言うFESが行われたのも心憎い演出になりました。アイドルマスターはまだまだ熱いです。

17.わるつP アイドルマスター だからもっと遠くまで君を


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20111218/1324201589
VRF1日目の衝撃10。これが2007年のニコマスからのメッセージ。無印春香さんの優しさと強さ。爽やかさとステージを支配する空気の濃さの共存こそが、美しさを超えた、アイドルを、アイドルが、伝える何かを語ってくれる。

なんですかね。何時見ても1:09-でじんわりと目尻に涙が浮かぶんですよね。2007年的なと言うのは、ただ1の春香さんだと言うだけではなく、この小箱のステージでのアイドルとの近さ、まさにそこに居る春香さん感であり、そしてそんな近くに居そうにも関わらず、しゃぼん玉のように儚いこれもまた春香さん感なのですね。この春香さんをステージで魅せてしまうのが2007年なのだろうなぁとそんな事を適当に思いつつ。だから、するりと手の中から去ってしまわないように。奪って逃げたいという切実な想いはでも多分何処かで届かない。それが春香さんなのだなぁ。

18.FRISKP アイドルマスター 「desperado」


FRISKP アイドルマスター 「desperado」

これぞ疾走感と躍動感。1:42の演出こそがセンスの結晶。★★


FRISKP アイドルマスター 「HOTDOG」

TPTP→ぽP→FRISKP(イマココ)★★


FRISKP アイドルマスター 「sweetgravity」

orgoneP→FRISKP。新世代の頂点への確信。★☆

まあ何と言いますが、FRISKPはVRFのオオトリとして完全にニコマスの頂点に祭り上げられて、それをどすこいと受け止めちゃった訳で。TPTPの伝説の再現m@strからぽPのアマミスポッティングへの流れを完全に受け止めて上書きしてしまった「HOTDOG」やorgonePの世界観をがっぷり四つで受け止めてしまった「sweetgravity」とかもうやりたい放題の凄さだったわけですが。まあその中で群を抜いて素晴らしかった、まさにFRISKPならではのダンスPVこそ「desperado」だったのではないかな、と。クインテットと言うアイマス2ワールドの華やかな部分を十二分に使いきったエモーショナルでドラマティックなダンス。カメラワークやカッティングは自然でそして鮮やか。またこう言う構成ならばついオールスターにしたくなるところを一貫したメンバー構成でじっくりと魅せるその統一感を含めた芯のある強度。このアイドルズは本当に空も飛べる筈と思わせてくれる疾走感と躍動感、そして爽快感。これこそFRISKPならでは。まさに新世代の頂点として相応しいダンスPVだったと思いますね。

19.りずP 765 Production all stars  『覚えてていいよ』


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20120109/1326100498


東洋人Pリスペクト。クインテットの横への広がりを感じるダンスパート。後半のグローをかけたスローモーションシーンは最大の山場。ラストのオールスターシーンは多分改変画の中でも屈指の出来。ファンタスティック。

つまり、KOTOKO+オールスターにクインテットが加わって最強に見える。しかし、りずPのこの動画の凄さとはクインテットの鮮やかなダンスの躍動感を失わずに、それでも全てのアイドルズにワンカットワンカットの魅せ場をきっちりと作っている事だ。スクショのあずささんのようにね。何しろオールスターなのでこう言う事をするとどうしても全体の統一感や密度は薄れてしまうのが普通なのに、機を見た丁寧な織り込みでむしろ密度を高めながら、この素晴らしいオールスターステージを魅せきってくれる。密度があるから浸透してくる、心に届く。まさにりずPらしい動画であり、オールスターのお手本とも言って良い瑞々しい動画だと思いますね。

20.カイザートP 【美希すげぇ】FREELY TOMORROW【人力Vocaloid


http://d.hatena.ne.jp/karasu_01/20111231/1325341409
人力は正直なところ、ボカロレベルなのでボカロとして聞いてしまいましたが、それはともかく、やはり動画のレベルが相変わらず凄い。



多分ヨガウェア合成のオリジナル衣装とか真ベースの赤羽根Pとかw映像加工も凄いのですが、1:38-1:43の七彩ステップのダンスの素晴らしさとかもう神掛かってますね。



そうかと思えば間奏でバースト連発からお得意(?)のAAとかwこの硬軟合わせた洒脱さ。最高です。ラストの抜きに草は、ちょっと草が合わない感じでしたが、まあ結局「美希すげぇ」じゃなくてあんたがすげぇよ、と言うド級PVでしたね。これで人力。もう何なんでしょうかこれはw★★

いやぁ、タイトルに【人力Vocaloid】とつけてしまったが為に、そこで難癖をつけるコメントとかあるんですけどお前等○○だろうと。むしろ原曲っぽさに美希の声が載って最強に思えるとか言えないのかなぁとか思いますがまあそれはともかく、それがあってさらにこの映像な訳で。まあとにかくカイザードP、あんたすげぇよ。としか言い様が無い出来。色々とこの動画は別格だと思います。安定して20選に入れるレベルですね。

21.遠心力P 隣に… ゆかいedition

サムネ一選。いやまあなんと言うか。色々な意味で夜眠れなくなりそうなサムネでした。