引き継がれるもの、新たになるもの

赤ペンP アイドルマスター 三浦あずさ "太陽の花"



10年目の節目にこの曲と言うのが実にらしいとも思いますが、流石にこの曲で作るだけあって十二分に素晴らしい出来だなぁと思いました。
随所に二代目を思わせるような森のカットインイメージを入れながらも、これらのカットインが全く煩くならないように、初代のダンスシーンメインの構成のように歌詞にも音楽にも綺麗にシンクロしつつ、剛直なダンスPVとしての芯のある完成された構成。
ともすれば丸く可愛らしい仕様のプラチナスターズのあずささんできちんと緊張感を持続させるきりっとした、あるいは憂いを思わせる麗しい表情の選択。
そしてBパートに入って伊織、貴音の登場の登場やアイドルの指し換わりなどダンスシーンの重厚感と合わせてRidgerPの歴代作品を彷彿とさせる演出が随所にあるのも嬉しい。
見事にRidgerP作品へのオマージュとなりながらもオリジナリティを随所に魅せると言う妙味もさながら、赤ペンさんをして、このオマージュ感を細密にこれ以上ないくらい丁寧に出させると言うのがまた、太陽のあずさと言うアイマスMADにおけるあずさ派の最高峰、そしてRidgerPと言うアイマスMAD作者の最高峰の高さを表してくれているようで、信者としては実に心地好い陶酔に浸れる作りなのですが。
そして太陽のあずさの伝説とも言うべき名シーン、誰が呼んだかRidgerターンを美しく塗り替える「あの空の太陽のほうへ」でのあずささんの神々しさは4:04の歌い上げるシーンで頂点に達します。
MA91のような残心も見事な、最後まで一点の隙も無い映像はあずささんPへの福音としてだけではなくRidgerP作品信者への福音ともなりました。
間違いなく赤ペンPの最高傑作だと思いますし、太陽のあずさを再構成した赤ペンPによる新たなあずささん作品の金字塔、太陽のあずさ3.0そしてRebirthになったと思います。
多分回を重ねてみつつ、色々な動画を見渡していけばもっと色々な発見はありそうですが、今は、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。