2008年下半期ニコマス20選【完成版】

本記事は卓球P企画の2008年下半期ニコマス20選への参加記事となります。

基本レギュレーション
・対象は2008年下半期(7月1日〜12月31日)に公開されたニコマス作品
・自身のセレクトを20作品以内でブログ及びマイリストにて公開
・1Pにつき1作品


さらに個人的な選考基準として下記を定めました。
・ダンスPV系のアイマスMAD作品を中心とした選考とする。(その系統しか見ていない為)
・NovelM@ster、iM@S架空戦記シリーズ、は除外。(全くフォローしていないので選考不可の為)
・企画作品は除外。(入れると他の入れたいものが入らなくなる為)
・その他除外と思ったものは除外。(同上の為)


サムネと短いながらコメントをつけておりますが、読むのが面倒な方はこちらのマイリスト版へどうぞ。
※マイリスト版はマイリスト整理の為、過去のものと統合しました。

それでは以下格納します。(順列は公開日の古い作品順。敬称略。)

・2009/01/04 13:02 完成版公開


1. narayadoP THE IDOLM@STER : Harder, Better, Faster, Stronger 修正版

革命前のスタンダードな技術で作られたシンクロ作品の中では最高クラスのシンクロを見せてくれている作品。コミュシーンでのシンクロ、オーディションシーンでのシンクロ、中盤のアップカメラでのオールスターの持ち歌ダンスシンクロ等、シンクロの見本市と言った雰囲気すらある。衣装選択や衣装チェンジも含めて全く隙の無い研ぎ澄まされた名作。

2. an3P FirstStage Again / chi-ha

アイドルに歌わせる事を中心に置くアイマスPV作品にとって1番親和性の高いのは公式曲であるのは当然の事。それを逆手にとった回答として音楽は公式Remix、映像は自作背景と公式ダンス抜き合わせで、我々の前に現出させた端緒がこの作品。同じ系統としては美希誕生祭の七夕Pの作品も記憶に新しいが、音源映像まで含めて全てを自作したan3Pのこの作品の衝撃はやはり大きかった。

3. へぼピーナッP アイドルマスター手描きMAD「シビれさせたのは 誰?」

言うまでも無く2008年下半期で最も親しまれたニコマス作品。一般視聴者へのアピール力を持ちながらネタ的にはニコマスの濃い成分をも有していると言う意味でもまず稀有な作品と言える。またある意味では2008年のアイマス手書きMAD作品の隆盛を象徴した作品とも言えない事もないだろう。

4. iuluvasuP アイドルマスター 「EXEC_PAJA/.#Misya extracting」

まず雄大でドラマティックな曲がそこに居立しており、そこにこれでもかとばかりに堂々たる映像を組み上げた印象がある。まさに曲と映像とのガチのぶつかり合いがそこにあり、そこに一歩も引かぬiuluvasuPのセンスと技術力の結晶を見せ付けられた時にはもはや言葉を失うばかりである。付け足せば「和ふぅ」作品の金字塔としても評価したい。

5. ゆP im@s×P4 「 Your Affection 」 修羅場トリオPV

今回の個人的な「ゆきまこ枠」担当。修羅場トリオを知って僕のゆきまこライフがより豊かになりました!ありがとうございました。・・・こほん。静止画系MAD作品としても素晴らしい出来で個人的にはジアースPとb.o.s.Pを押しのけての選出。カカオPとの合作や年末のゆきまこBMFも評価してこの作品を選びました。これからも修羅場トリオの普及に尽力していただきたいと思います。

6. じゃんP アイドルマスター 『樹海の糸』 春香ソロ

見終わった時に比喩ではなく雷に打たれたような衝撃と感動に打ちのめされた作品。ライティング加工による写真背景とキャラクターとの融合という一つの技術が観客の臨場感、ひいては作品の持つドラマ性を極限まで高めるというまさに技術の有効活用の好例。個人的にはニコマス作品全体の中でも10選には選択するだろうまぎれもないドラマ系PV作品の名作。

7. R(略)P アイドルマスター 伊織 『真夜中の散歩道』

曲のメッセージを素直に伝えるPV作品をハウススタイルとするR(略)P。この次の作品である「アイドルマスター 『One day』」も良い作品でしたが敢えてこちらを選択。紙芝居風のシンプルな作品でありながら白い息、染まる頬、マフラー、コートの加工等、丁寧な加工で独特の雰囲気を作り上げるそのセンスも含めてR(略)P作品としてのエッセンスの濃さからこの作品を選択しました。

8. silence*P THE iDOL M@STER Pizzicato Five 『tout, tout pour ma chérie』 完成版

派手な演出を排したシンプルなダンスPV作品でもこれだけ楽しい作品を作り出す事が出来ると言う、まさにアイマスダンスPV系MADの王道的名作。

9. いけP 如月チハヤの憂鬱/アイドルマスター

再現系としての完成度の高さはもとより、COC団の大ネタ一本と千早の可愛さ。元ネタの大物を見事に料理してのけたその手腕は20選に選ぶに十分だと思います。

10. 慈風P アイドルマスター 星間飛行 / ランカ・リー中島愛

ニコマスの2008年は間違いなく慈風Pの年であったと言い切っても過言では無いでしょう。その凄みは定期的に作品を上げながらその全てに置いて何らかの進化や新要素を盛込んでくるその作品作成への真摯な態度と作品全体としてのキャッチーさの絶妙なバランス感覚にあると思えます。ジェットセットラジオ程の凄みには欠けますが既存技術を吸収しながらそれを作品に詰め込みきったこの星間飛行は現時点でのニコマス作品の頂点の一つと評して何ら問題ないと思います。

11. masaminP 乗馬あずささん@中山競馬場 喝采〜この道の先に〜 アイドルマスター

今回の「あずささん枠」担当。選曲も実写映像も素晴らしいのにさらに歌うあずささんがとても綺麗。正直クラブあずさタグのつくような、しっとりした曲とか大人っぽい曲よりもこう言う元気や希望を与えてくれるような歌こそがあずささんに相応しいと個人的には思う。歌っているシーンも綺麗に嵌っているのだけれどそれだけではなく全体的に浪漫を感じさせるドラマティックな構成が素晴らしい。そして勿論あずささんそのものが好きです。大好きです。ああ、またじんわりと目に汗が。

12. KenjoP アイドルマスター 春香 「gravitation」

最新作含めてこちらも何作か上げたいPさんですがご本人が作りたかったとコメントしていたこの作品の赤ドレスと早着替えシーン、そして後半の月の逆光シーンはまさに圧巻。春香の圧倒的な存在感は久しぶりに閣下と呼ぶに足るものでその意味でも印象的な作品でした。

13. おっぺけP MADアイドルマスター 千早&Friends 今夜は青春

この凄まじいライブ感覚に揺さぶられる感情。完璧な一つのステージライブを見せ付けられる感覚と中盤以降の高揚感はまさに衝撃的でした。これも言えば一つの魔術になるのかもしれません。

14. うしわかP アイドルマスター『Make-Up Shadow』井上陽水(美希 千早)

2008年を代表するPが慈風Pであれば2008年下半期を代表する新人PこそうしわかPでしょう。某企画で当Blogで紹介させていただいた事もありますが、その作品の作風の独特さと完成度の高さ、そして多作。どれをとっても新人離れしている感があります。またそのどれもが甲乙つけがたい出来のものばかり。今回は少年ヤングと最後まで迷いましたが曲の艶めかしさが作風とがっちり嵌っているこの作品を選びました。2009年1番楽しみなPさんでもあります。頑張っていただきたいです。応援しています。

15. かがたけP アイドルマスター 美希 「20th Century Flight-光の彼方に-」

アイドル達の事を比喩として天使と呼ぶ事はあるが、本当に美希が天使に見えるのがこの作品。SpiralLifeの歌声に乗せて白くそして透明に輝く美しい世界に踊る天使達の様を存分に堪能し余韻に浸ることの出来る。幻想的な美しさに溢れる名作。対になる作品も是非ご覧戴きたい。

16. エコノミーP アイドルマスター オールスター 『それじゃあバイバイ』

下半期になって覚醒したとまで言われるクオリティの高い作品を連発し続けたエコノミーP。ID:[OL]も大好きでしたがやはり総合力でこちらを。この作品で特筆すべきは多人数登場シーン演出の完成に上げられるでしょう。七夕革命によって3人以上をステージに登場させる手法は広く普及しましたが、正直なところどうもしっくり来ないものが多く、その多用に比べて演出の水準にはずっと疑問を持っていたのですがこの作品の5人ダンスシーンの演出の素晴らしさにはすっかり脱帽させられました。またこの作品以降、3人以上ダンスシーンのクオリティがかなり向上したように感じるのは贔屓の引き倒しでしょうか?そういった意味で個人的なエポックメイキング的作品でした。

17. R2P アイドルマスターメカ千早生産工場 MFRFM」

メカ千早誕生までの3:45のそれはドラマ。歌詞に頼らないインスト系(正確にはインストではありませんが)でこれ程ドラマティックな作品が作れる事にまず感動。そして製造過程のギミックの発想の素晴らしさにまた感動。ラストの展開とそれが齎す余韻に終始感動。その創意と丁寧な作り込みが与えてくれたここまでの感動に感謝の意を込めて20選とさせていただきます。

18. のほぽんP アイドルマスター 美希x真 The Real Thing

再現系PV作品の頂点が間違いなくこの作品。取り合えず元ネタ無しでも斬新なカットインとカメラワークに度肝を抜かれて釘付けになるが、比較版を見るとあまりのシンクロ、再現率の高さに言葉も忘れて呆然とするしか無くなる。その作成の手間や労苦を考えるだにまさに鼻血を吹きそうな神掛かった作品。もはや凄いと言う言葉では飽き足らない凄絶な作品と言える。

19. てぴてP アイドルマスター House Of Jealous Lovers

上でそんな事を書いてたらTPTPが何か作ってくれました的な何か。ネタとガチのバランスと凝縮感。再現も何もどうやって作れば良いのかと言う技術力。それらを詰め込んで全編をリストラクチャーするその恐るべき構成力。何か妖怪かお化けのようなそこにあるのが憚られる様な大怪作。

20. ayakanP(仮名) 【みんな、しわっす!】 アイドルマスター 娘々サービスメドレー

年末滑り込みでお祭り気分の視聴者の度肝を抜いた大作。おっぺけPのノリノリのステージライブ感とエコノミーPのオールスターダンス演出を統合したかのようなダンスPV系作品の総決算のような作品がこの年末に来ると言うもの面白い。4:45-のロングカメラでぶん回すオールスターステージライブシーンはダンスPV系作品を見る人にとっては必見でしょう。個人メドレー作品の質の高さは昨年下半期のRidgerPのMA91、わかむらPのRecycleVol.1のガチバトルからの伝統として今後も引き継がれていくんでしょうね。



以上、2008年下半期20選をお送りしました。個人的にはやはりドラマ系PV作品が好きな為かそちら系統が多くなった気がします。此処で選べなかった多くの作品達も本当に大好きでした。今年も心を込めて大好きと言える作品にたくさん出会える事を祈って止みません。
選ばせていただいたPさん達、他、ニコマスを支え続けてくれているPの皆様に尽きせぬ感謝を。

※追記:マイリスト版には除外作品として別に3作品を上げておりますので宜しければそちらもご覧下さい。