2010年上半期ニコマス20選 (完成版)

今年もやって来ました、2010年上半期ニコマス20選。特徴的なのはやはりKAKU-tail Party DSとDSXが開催された事ですが、数はノベマスに比して少ないとは言ってもダンスPVは復調気味に感じますし、手描き作品の良作も量産されていてまだまだ充実はしている上半期でした。5月6月はPV系のクオリティの高い新人さんも続々とデビューしていますので下半期も楽しみですね。
そしてアイマス2の発表もありました。未だアイマスニコマスは戦える。そんな期待を持たせる新トレーラーでした。まだまだこの世界を楽しんで行きたい。そんな思いを込めて20選します。


本記事は卓球P企画の2010年上半期ニコマス20選への参加記事となります。

基本レギュレーション
・対象は2010年上半期(1月1 日〜6月30日)に公開されたニコマス作品
・自身のセレクトを20 作品以内でブログもしくはマイリストにて公開
・1Pにつき1作品
・選考基準はフリー(お気に入り・埋もれ発掘・テーマに沿って等何でもオッケー)
さらに個人的な選考基準として下記となります。
・ダンスPV系のアイマスMAD作品を中心とした選考とする。(その系統しか見ていない為)
・NovelM@ster、iM@S架空戦記シリーズ、は除外。(全くフォローしていないので選考不可の為)

※マイリスト版はマイリスト整理の為、過去のものと統合しました。

本記事は格納します。(順列は公開日の古い作品順。敬称略。引用文は当時書いた記事です。)

1.男坂P アイドルマスター test

この男坂Pのリスペクトシリーズは毎回誰にも文句を言わせないパワフルさとクオリティを維持してるってのが物凄い。

リスペクト作品を20選に入れるのってどうよ。などとは微塵も感じさせない丁寧で小憎らしい程にポイントをついたギミック。パロディとして完璧であるが故に、ついに完全版が来なかった(来るつもりもなかった)本家の補完としての役割まで果たしているわけで、本当になんとも堂々とした正面突破作品だと思います。この作品が出来て見れて良かった。まことにGJの名に相応しい作品でした。

2.ねーよwwwP 如月千早  Sugarless Girl

あんたさいこうだ!ぼくはあんたのちーちゃんがだいすきだよ!


わ〜るどいずまいんと迷いましたが年頭に当たってのこちらの作品を。
この作品だけではなくて、もう、ねーよwwwPリスペクトと言う意味も含めて。本当に、ねーよwwwPの千早と言うのは唯一無二であって、僕はもう本当にその千早のにファンなのです。ねーよwwwPの千早は本当に何の衒いもなく純粋に可愛いじゃないですか。アケマスとか箱○とかアイドル達のドラマ性とかキャラクターの深化とか、そう言う色々なものを否定するつもりは全く無いんですけれど、アイマスにしろニコマスにしろそのエネルギーの究極の根源は、「このアイドル、可愛い!」と言うその一点だと思うのですよ。ねーよwwwPはそこ一点からぶれずに、只管に自分の可愛い千早を魅せ続けてくれるわけで、そしてその千早を僕も何も考えずにただ「可愛い!」と見れる訳ですよ。素晴らしいじゃないですか。こんなに愛に溢れた9393を使える人なんですよ。ああもう支離滅裂ですけど、「ぼくはあんたのちーちゃんがほんとうにダイスキだよ!!」
あずささんにこう言うプロデューサーが居てくれたらといつも、ちょっとだけ思います。

3.R(略)P アイドルマスター 『教えてあげる』

書こう書こうと思っていて記事を書かないままになってしまったこの作品。R(略)P自身がマイリストの中で、”2009年下半期の自分まとめ。”と書いていらっしゃいましたが、自分もこの作品を見た時には、ああ、略Pは一周して来たんだな、と思いました。(何か偉そうですいませんが。)
ダンスシンクロ、ステージPVと言うシンプルさを持ってのみで原点に戻ったと言うのではなく、そもそもこの作品は僕から見ると歌詞シンクロな作品であって、2008年のストーリー系PVの伝えたい思いと、2009年の楽しく表現する事の楽しさが矛盾無くマリッジした作品に見えたからこそ、一周と言う表現をさせていただきました。その積み重ねの重さがこの作品の厚さなのかなぁとか。
作品として単純に見ても、ステージダンスPVの真髄である後半に向けたカタルシスが存分に発揮されている力強い作品ですね。中盤以降の間奏部から3:00のカットと歌詞に至る流れはやはり心が震えます。そしてこの力強さの中心に居るのはやはり春香さんと言う事で。春香さんの伝導力と強度の高さもあらためて実感します。
なにはともあれ今年ももっともっと作品を見せて欲しいPさんです。

4.親父の味P アイドルマスター 春香亜美あずさ 「Turning the motor over」

このPVは楽しい!カメラカットとダンスのキレの良さが曲調と合わせて素晴らしいテンポを生み出す好例。特に0:37-ので乗せるダンスとむっちりとしたふともも軽やかなステップ、そしてあずささんのバストショットが扇情的で自然と目が引寄せられてしまいます。(おかげで0:45でコマ送りにするとあずささんにあの目で見られてしまいます。0:53のアップの方をご堪能ください。)
見事な画面構成のメリハリには脱帽。久し振りに親父の味Pの良い仕事を堪能しました。素晴らしかったです!

今、見直してもホント楽しいよね。この作品はやっぱりカメラなのかな。勿論ボーカル部やSE部に乗せた小気味良いの良いダンスシンクロがあってこそ光るわけですが、楽しいのにちょっと扇情的なカメラと間奏部からの衣装選択の巧みさとかは遊び心と親父心を感じさせてくれて良くやったなこのエロ親父!とハゲ頭を叩いて誉めたくなるそんな幻想。それにかぶりついて見る自分もどうなのか。まあ文句なしに気持ちイイ、ノリノリのステージダンスPVですよ。

5.potechiP 【アイマス】まみむめも

久し振りに綺麗に伸びているノリが良くて見ていて純粋に楽しいオールスターダンスPV。歌詞シンクロ的な振りが楽しいし、時々入る雪歩のソロパートがまた全体を引き締めてくれていてグッド。こう言うダンスPVは本当に良いですよね。

まあね、脳汁が垂れ出るようなダンス系PVってのはこう言う事だって、本当に見るのが一番早いよね。ダンス系PVメインで見てる人間がこれを選ばないでどーすんのかってくらいのものですよ。
最近ダンスシンクロってーとなんか難しく考えちゃうんだけど、2008年下半期でsilence*PとかnarayadoPとか選んでた感じでさ。もっと単純で良いのかもなって思っちゃう。そんな直截さがたまらない。そんな作品ですよ。ただ楽しいんだよね。

6.えにこP アイドルマスター MFF アンダーグラウンド

【東方】Bad Apple!! PV【影絵】のコマ撮り版がCNNに取り上げられたと言うニュースは記憶に新しいところですが、どっこいニコマスも負けてはいない。と言うかクレイアニメやら紙芝居やらコマ撮り作品はニコマスの確固たる伝統芸の一つでありまして、その系譜の最新にして最大の成果がこの作品と言う事になりましょうか。
とかくぬるぬる動くのはもう言うまでも無い事ですが、ライティング、カメラワークの精緻さはニコマス作品の映像技術の高さを表す証左でとも言えるのではなかろうかと。おまけに意訳歌詞の楽しさまで加わって、2010年上半期を飾る、そしてニコマスの歴史を作る衝撃の作品です。

何と言うんですかね。技術とか労力とかは見る方としては然程問題ではないしそうであるべきだと思うのですが、映像作品として単純に凄い!と言うただその一点で、初心者とかアイマスクラスタ外の人にオススメするのにこれ程適した作品も無いのではないかなと思いました。しかも歌詞とか背景のキャラクターのギミックとか表にあまり出ない、目立たないところではガッチリとアイマスクラスタを繋ぎ止めていると言う配慮。計算なのか計算でないのか。とにもかくにも、再生数の伸びが一桁足りない気がする作品です。
同期間内ギリギリに来た新作、オールド・ストローハットもその実力が今後も継続して発揮される事を証明してくれました。燃え尽きないように頑張っていただければと祈るばかりです。

7.ぎょP アイドルマスター 亜美 春香 美希「MMMBop」Hanson

Hansonの時点で俺大歓喜。曲が楽しくてダンスシンクロがびったんびったんならもうこれは楽しくないわけがない。ぎょP のナチュラルボーン的なキレ味に脱帽。

ああもうびったんびったんですよ。前述のpotechiPがカットカットの合わせ技ならぎょPは流れるような長回しと繋ぎのダンスシンクロ。共にニコマスが培ってきたステージダンスシンクロの最先端にある作品です。KAKU-tail Party DSXの感想でも書きましたが、ぎょPは何時だって最高のステージダンスPVをプレゼントしてくれます。これに続くPさんが2010年に是非欲しい。そう願ってやみません。

8.マドギワP アイドルマスター 美希とハニーの歌なの♪ 【2010洋楽m@ster】

テイラー・スウィフトのキュートなカントリーにのせて輝く美希の表情が本当に可愛くて素敵。カメラのカット割りもダンス選択も抜群で曲の魅力に美希の魅力が見事に上書きされていました。この美希は輝いてるよ!すっごく良かったです。

この作品は本当に俺得と言いますか、まずテイラー・スウィフトの曲が好きなのでその補正がある事はあります。それを前提として、さらに導入からねねこ帽とパジャマの美希と言うのが卑怯です。ツボなんです。そこ。
そして歌詞。この作品に関しては意訳してくれた歌詞職人スーパーGJとしか言い様がありません。この歌詞職人さんのおかげで奔放で純粋に恋するティーンエイジャーの女の子の心情がばっちりと美希と重なって、作品の価値を押し上げているように感じます。衣装の切替やカメラのカット割。カントリーのちょいとルーズィーな曲調までゆとりっぽくて実に美希に良く似合っている。実に染み入る素晴らしい美希作品でした。

9.蜂矢さん アイドルマスター ドルアーガの塔1階2階

懐ゲーに春香さんシンクロと言うなんとなーく作品の雰囲気も2007年式っぽい懐かしさ溢れる作品。まさかアレがグリーンスライムとブラックスライムに見立てられようとは・・・w
この作品は本当に2007年代のニコマスを思い出させる古くて、そして新しいニコマスMADだと思います。技術の発展と共に徐々に情報量過多になっていくニコマス作品群に置いて、この情報量の少なさから視聴者に想像させる楽しさがある作品と言うのは今日貴重なのではないかと思います。その意味でこの上半期のイチオシにしたい作品かも。

芳香族の人でお馴染みの蜂矢さん。今期も丸春香さんやComputer Loveなど印象に残る作品を見せてくれましたが、イチオシはコメント通りこのドルアーガの塔を。いやー実に2007年式の発想の詰まった楽しい作品ではないですか。勿論あずささんが出てくるのもオシポイントではありますがw
新しい発想と言う意味では、この蜂矢さんと、そして少しベクトルは違いますが怪盗紳士Pが今期勢いが良かったと思います。是非これからも色々な作品を見せて欲しいところです。

10.カマトロP アイドルマスター漫画第十話「弱小事務所の天海 春香」後編

カマトロPの描く春香さんはまたかなりピーキーな春香さんではあるのですが、それでもやはり春香さんこそはアイドルマスターと言う物語の核心であり、根幹なんだなぁとしみじみ思わせるような良いお話の回です。
第10回の区切りで、弱小事務所のPとアイドル達に成長の確かな証が見られて、本当に良かった。これは謎なんかじゃない、本当の感動。

このサムネのシーン。真の「僕は、トップアイドルになるんだ」と言う台詞に何度涙を流した事か。ラストシーンまでくすりと笑わせながらも感動させる、本当に素敵な回だったと思います。カマトロPにはデビューから毎回楽しませていただきっぱなしで。本当に本当にありがとうと言いたいです。ありがとう。

11.ゾウリムP アイドルマスターSunSet Swish】 I LOVE YOU

寝ようと思ったら凄い作品が来たので。最高ですね。0:13-でもうやられました。派手なのにどぎつくない絶妙の色合い。夕焼け色の背景と色調の合わせ方の妙味。0:51-の星型の素材の可愛さ。そして後半のストレートに愛を語る純粋さと晴れやかな真と雪歩の表情が語る盛り上がり。最高です。今期最高のゆきまこ作品の座は硬いと思われます。ゾウリムPはやっぱりやってくれる!

今期のゆきまこ枠。と言うだけでなく充分に20選枠に入れる価値のある鮮やかな作品です。オシドリカップルのストレートな愛情が心をびんびんと撃ってくれるこっぱずかしくも素敵な愛の歌。2人ともお幸せに!
あ、アイマス2モデルのゆきまこを想像したら鼻血が。

12.しょじょんP×お茶P 【ニコニコ動画アイドルマスター 「Rainbow st.」

所謂モーショングラフィックスとは何かと言えば『静止画像やロゴ、文字などのグラフィックデザインに音や動きを加えた動画』と言う事らしい。んで、その道での頂点を目指すしょじょんPとこれまた過去に『Sexx Laws』を創っているお茶Pとの合作が出来上がったと言う訳で、流石と言えば流石の出来栄えの作品なわけです。この作品でぐっと来るところと言えば間奏の1:10-1:31のキメまでのまさに中間山場でありますね。こう言った情報過多の動画の中でリズムセクションとダンス、静止画がびしっと合う部分の気持ち良さと言うのはTPTPの傑作『House Of Jealous Lovers』でのカウベルやハンドクラップの部分でもわかるように麻薬のような快感があります。機能美Pの舎利禮文とかもそうですかね。
つまりそこの快感がないとやっぱりドキドキは訪れないわけで。やはりモーショングラフィックスである以上、音、特に拍とのシンクロと言うのは事の他、重要なんでしょうね。まあ難しい事は抜きにしても、素晴らしく、そして見応えのある動画でした。

所謂モーショングラフィックス系の定義者であり今や頂点であるしょじょんPと新進気鋭の後継者お茶Pの華麗且つけまらしい合作。なにせこの方面では他の追随を全く寄せ付けていないので20選としての対抗馬は同じくしょじょんPの「testなんとか」でした。単体作品としてのテンポや濃密さはtest〜の方が好みでしたが、お茶Pの今後の奮起も期待してこちらにポイントを。「ショパンに謝りたい」も良かったしねw

13.しゃどP (手書き)アイドルマスター 「およげ!深海魚」 三浦あずさ

多忙だった四月の頃の作品で当時感想を書けませんでした。まあしゃどPであずささんと来たらもう入れない訳にはいかないというわけで。インドに迷子とか例の丘とか年増園とか結構酷いネタ満載なのに許せてしまうのはなんとなくこう言う日常なんだろうなぁと思わせてくれる説得力が絵から滲み出てくるのと、ステージ以外でのあずささんの様々な表情が楽しめるからでしょうね。相変わらず歌詞を絡めたストーリーの持って行き方は最高です。あずささん派でこれ選ばないやつぁモグリだろ。なんてw
冗談ですけど、あずささん派には嬉しいプレゼントになりました。

14.ナファランP (MADPV) 『 So What 〜さよならプロデューサーズ〜 』

これも四月当時感想を書けなかった作品。と、言うか恥ずかしながら多分初見では自分は良く解っていなかった。それでも生き生きと踊るアイドル達の姿は素晴らしく、ただそれだけでも良いな、と思っていたと思う。それがある意味、突きつける諸刃の剣であったのをより深く理解したのは「激刊!アイドルマスター」さんのこの記事だったね。これにも実に感謝している。アイマス2も来てこれからも歌い踊り続ける彼女達。その彼女達を追っていく僕や僕たちはどこまで彼女達と共に居られるのだろうか。考えるよね。映像だけでなく、そんな思いも伝えてくれる作品はやはり偉大なのだろうと思う。


15.音P アイドルマスター 「loving DARLING」 あずさの誘惑

春の夜の雰囲気に誘われて、少し大胆になったあずささんがちょいテレを入れながら「ちょっと触れてみても」。
たまらんな!
清楚だれど堪らなくキュートな、あずささんの、あずささんらしい魅力に溢れた傑作ですね。こんなにあずささんのナイトメアブラッドを有効活用した作品を俺は知らないと言っていい。阿部真央の「loving DARLING My DARLING」と言う積極的な歌詞の割りに少し甘えた歌い声がまたあずささんに合いますね。歌詞で大胆に誘っておいてコミュでやんわり誘うと言うこのツープラトンが。
たまらんな!
どうしてもこう言うコンセプトのあずささん作品だと踏み込めないか踏み込みすぎてネタになってしまう作品が多いのだけれど、この一線を踏み外さない微妙で完璧なシチュエーションのバランス。今宵は音Pに完敗です

あの三浦あずさメドレーが夜空の星になり伝説となってしまったので、今期のあずささんPV枠はこちらの作品。音Pは「愛のメロディー」も実に良かったのですが、千早とあずささんならあずささんだろJK。って感じでこちらです。当時の感想で書き尽くしてはいるのですか実にキュートで艶かしいあずささんでした。このバランスが大事です。キュート分がたっぷりのうなぎの蒲焼であるならば、艶かしさ分は山椒のようにきゅっと効くくらいが良いわけで実に解ってらっしゃる。良かったですわー。
ちなみにあずささんPV枠次点はつくねPとぐりもP。来期も素敵なあずささん作品が一杯見られると良いなぁと思います。

16.のぽぽんP 中森千早 DESIRE-情熱- (「ニコマス昭和メドレー2」より)

これはもう言われてみればと言う感じだけれど、中森明菜と言うアイドルの存在こそが千早の目指したSランクアイドルそのものであるようにしか、この動画を見ると思えなくなってしまう。不思議!
1985年頃から急速にアイドルから歌手(アーティスト)へとその評価を移していった彼女は1986年にこの「DESIRE」で2年連続のレコード大賞を獲得し、アイドルから歌手としての頂点として一時代を築く事になるわけですが、その後の恋愛がらみの悲劇的な事件や、実力に支えられた復活、エキセントリックさなどはつい千早の将来に重ねてしまいますね。
まあそんな話はともかくとしてもまず何よりこの圧倒的な歌唱力と存在感を持った曲に似合うまでに千早を引き上げるダンス、カメラ、そして何よりカットの繋ぎの神がかった上手さがこの作品を支えているように感じます。ドラムビートに合わせた大胆で激しいカット割にもかかわらず全く煩く感じないこの滑らかさ、アップカットの鮮やかさなどは多分当時の実際の映像の構成をかなり取り入れてるんじゃないかなぁ。どうなんでしょう。だからこんなに嵌るし、なによりザ・ベストテン世代に既視感を感じさせるような迫力があるのではないかなと思いました。
かよーPの30minuteを見た時にこれに優る千早歌い上げる系の作品は無かろうと思いましたが、のぽぽんPがやってくれましたね。今期20選には確実に入れるだろう名作だと思います。

そんな訳で入れました。昭和メドレー自体も大好評で改めてニコマスクラスタのおっさん率の高さを顕示した訳ですが、俺にかよーPの30minuteを引き合いに出させたと言う時点で、ニコマスベストオブベストの一角に食い込む名作決定です。この気持ちを今、言葉にして言うなら・・・”クソすげぇ”・・・かな?
それにしてものぽぽんPの作品は全てあと5倍は伸びても良い筈なのにおかしいですなぁ。

17.にきーたP アイドルマスター 星井美希 『ナミダノコエ』 【KAKU-tailDSX】

まさにカクテルの大トリに相応しい、ニコマスMADの歴史に新たにその名を刻む名作。しょじょんPのような映像的センス、メイPのような瑞々しくも爽やかなドラマティックなストーリー性、叙情性。七夕Pのような総合的なパッケージング力。と言ったら誉めすぎでしょうか。しかしね、涙が鳥に色をつけて、それが宿った先から花を咲かせるんだぜ?こんな純粋で鮮やかな演出が出来ると言うだけでもう絶賛するしかないですよ。
最高のEDをどうもありがとう。忘れません。

今期最高のニューカマー。DSXの締めと言う事で補正があるかも知れませんが、新作『Everyday』を見てもそれがフロックではなかった事が解ります。淡い色使いがとても上手い。ある意味しちやんPの対極と言うか。こう言う淡く爽やかな作風は明らかに自分好みで、今から次回作が楽しみで楽しみで仕方ないPさんの一人です。

18.とばトP 【アイドルマスター】迷子ライフ@あずさ

これも感想書いてないのか・・・orz。しゃどPと音Pとあずささん作品を2作品入れた事。手描き作品の比率が多くなる事から入れるのにかなり悩んだ作品ではあったのですが、まさかのアホ毛が迷子と言う発想。そして2:31のあずささんの泣き顔にヤラレマシタ。曲のサビもドラマティックでぐっと盛り上がりますね。あずささん派を名乗る以上はこう言うあずささん作品は評価しないとダメ!絶対!と言うわけで入れさせていただきました。また是非あずささんでやって欲しいと思います。GJでした!

19.ちゃたまるP アイドルマスター×茶太 千早 古街

あまりにも界隈の賛辞が凄かったので粗を探すような感覚で見てしまったけれど、捻じ伏せられた。言うとすれば0:30あたりの光源処理?それにしても実写シーンの構図の素晴らしさには溜息しか出ない。京であり和であるなぁ。ラストのステージシーンのカットインや衣装の移り変わりなどもう、何も言えない。
半年熟成したら覚醒でなく革命を起こしていた。何があったのだろうと思うような、まさにちゃたまる革命だ。

今期の後半は素晴らしい実写背景や自作背景との融合作品が連発された。その嚆矢がkenjoPの「紅の花」であったならば、作品全体の雰囲気も含めてその集大成を見せられた気がするのがこのちゃたまるPの作品でした。そう言う意味では今期を総括するPV系作品と言っても良いかもしれません。どうにもここまで来てしまうとそろそろ袋小路にあたりそうな気もしないでもありませんが、それでもまだ前を目指せると信じてまた半年、楽しみに待ちたい気持ちです。
さて、ここで書くのもなんですが、kenjoPの「紅の花」を入れなかったのは当時リアルタイムで見られず感想も書けなかった個人的理由でしかありません。そう言う意味ではとても残念で、つい書いてしまいました。

20.安息香P IM@S ALLSTARS++ L・O・B・M(リミックス)

何か前期がふらうPのオールスターで〆られたのを再び見るかのように、今期は安息香Pのこのオールスター作品で〆られた感じがします。投コメにも特筆されている言葉遊びの演出、とても良かったですね。公式曲、オールスター、みんなが楽しくなる動画タグ。まさに〆に相応しいアイマスMADの王道作品だと思いました。何気に良作を積み重ねてきた安息香Pの大ブレイクに立ち会えて嬉しい限りです。


次点

+α.ドドリアP 【アイドルマスター】Suddenly I See

2:26の中に密度の高いはるちはのドラマが凝縮されている。このぎゅっとした感じが堪らなく愛しい動画。
最初はオープニングの千早前面の構図から0:39のそれを眩しく見つめる春香の視線までで千早の自信とそれに対する春香の憧憬と依存を見せつけつつ、そこから1:49の初めて春香が前面に出る構図までに淡々と千早を支えようとする春香の決意を織り込んでいくドラマ作り、構成はまさに素晴らしいの一言。
オーディションシーンのカットやダンスシーンのシンクロも実に良い作りで、緊張感のある画面を維持し続けてくれている。1:49で春香が前に出るからと言ってけしてそのバランスが逆転するのではなく、春香の支えを受けてより輝く千早と言う構図が、ラストのダンスシーンの2人のバランスの良いカメラ、ダンス構成できちんと表現されていて、このシーンだけで2人の信頼感とコンビとしての完成を完璧に視聴者に納得させてしまう。
何も説明無しにここまでのドラマを見せつけてくれるこの作品の構成の力強さには本当に痺れてしまう。
素晴らしいはるちは作品を見せていただいて感謝。

ドドリアPはLive It Upも含めてとても素晴らしいはるちは作品を作ってくれているPさんで是非にも入れたいと最後まで悩んだあげくどうしても入れられなかったので苦肉の策として次点と言う事で・・・。
余計な演出の無い、削ぎ落としたような鋭利だけれども暖かさを感じる、強度の高いドドリアPのはるちは作品はとても大好きです。もう少し伸びて欲しいなと思うドラマティックな作品を是非見てあげて下さい。


サムネ1選。

これは卑怯。

以上、2010年上半期20選でした。最後に改めて、ここに選んだPさんも選べなかった全てのPさんも、いつもありがとうございます。そしてこれからも宜しくお願いいたします。アイマスは未だ戦える。