春香を巡るドラマ

それは対のような2つのドラマ。

タクヲP THE iDOLM@STER 天海春香 「サンデイ」

言わずと知れたMSC3優勝作品。未完のままの投稿で完成版が待たれていましたが、ついに来たこの作品はじゃんPの樹海の糸と同じく、春香ED後の春香の葛藤を深く抉る作品となりました。只管に塞ごうとしても滲み、漏れ、溢れ、迸るその想いが画面一杯に横溢し、じわりじわりと、やがて全てを包み込むように此方側に侵食してくる。そして最後に、その想いに途方に暮れる自分が居る。そこに希望や救いは無い。ただただ想いがあるだけ。そんな6分弱のドラマ。

R(略)P アイドルマスターロストマン

その歌の物語をアイマスの世界に紡ぐ事を作風とするR(略)Pの新作は、タクヲPのそれの裏であり逆であるような物語。失った者が失った人を思い出として前に歩き出す、それは訣別の物語でもある。プロデューサーの物語を描いたPV作品としても珍しい作品だが、それ以上にタクヲPの作品と時を同じくして出来たのが運命なのだろうか。こちらもやはり6分の、あまりにも出来すぎた、それは対のような2つのドラマ。