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versusP アイドルマスター2 春香さん達 vs pizzicato five 『Twiggy,Twiggy』

今頃versusPの新作のお話。
まずversusPのこの動画を見て、久し振りにversusPの変遷、みたいな事を考えてみても良いかも知れないねー、などと思って過去記事とか過去作を見返して見て思ったことがあるんですけどね。何かこれまで勝手な思い込みでversusPの転換点とそのストーリーみたいなものが個人的にあって。

・COUNT 5,6,7,8.→分割画面とタイポグラフィ。初期versus印の代表作。

・電影国家→ポップでキュートでオサレなエフェクト系パッケージからの脱却。覚醒。

・a perfect world→エフェクト系からダンス系へのパラダイムシフト。近代versusPの確立。

・Under Pressure→圧倒的なダンス系としての実力の啓示。そしてVRFへ。

まーこんな変遷があるのかな、などと思ってたわけです。でもその一方で、以前記事に書いた事があるんですが、実はやはり芯のところで軸足はしっかりとしていて、変わっていなくて。結局借り物Pから自撮りPになってこの動画まで何一つぶれてないんだなぁと。まあ色々試行錯誤はあるんでしょうけれど、それでも一本道で来てるのかな。と改めて見直しました。何だよ見直したってw
で、新作ですが。何といっても最初の10秒の演出が大好きな『COUNT 5,6,7,8.(小西康陽 remix)』の演出を思い出させて俺大歓喜ですよ。もうこれだけでマイリストに何回か放り込みそうな勢いで画面に食いついたところで、いきなりくぐもったライヴ音源と、あのライティングエフェクトで野外の開放感とクラブ系の箱としての凝縮感を一緒くたにした所謂「学園祭の後夜祭」的高密度空間の大掛かりな演出。そしてステージの密度を補強する眼鏡の照り返しとオサレなタイポグラフィなど目を惹く細かな演出まで。全てに置いてversusPのオサレ系統とロック系統の融合を見ているようで。「ああ、versusPだ、これー・・・」と呟いてしまったのもむべなるかな。でしょう。
アイマス無印から2へのパラダイムシフトをものともせず(ものともしないように見せて)あらためて、一周して全きversusPとして出来た新作に、これからも芯のある八方破りな展開を、期待してしまうのであります。★★